分析値の説明

収益性・・・会社が成長・発展していくために必要な収益が得られたか

  • 投下資本の利益貢献度(総資本経常利益率

会社の総資本(全財産)が販売活動によって、どのくらい運用されたか、販売活動が経常利益稼ぎに成果をもたらしたかを見ます。金融機関がもっとも重視する指標で、ズバリ会社の”実力を見ます。

◆会社が持っている全財産をいかに有効活用して利益を稼ぐか

同じ総資本(会社の大きさ)なら、利益の大きい会社の方が率は良くなります。
会社の善し悪しは、会社の大きさではありません。

分析項目の水準を高めるためのポイント

◆経常利益を増やすこと
◆総資本(総資産)をできる限りスリム化すること
具体的には、売掛金の回収を早めたり、不良在庫を処分することなど。

※他に『付加価値率』、『売上高営業利益率』、『売上高経常利益率』、『売上高支払利息率』が収益性に分類されています。

 

生産性・・・経営資源を投入、ローコストで生産し、効率良く販売したか

  • 一人当り経営活動成果(一人当り経常利益

経営資源(人、物、金、情報)を、少ない人数でスピーディーに生産し、提供した成果を見ます。

◆社員(役員含む)一人がどのくらいの経常利益を稼ぎ出しているか

この金額が高いほど経常利益への一人当りの貢献度が高いということになります。

分析項目の水準を高めるためのポイント

◆経常利益を増やす
◆適正人員、少数精鋭、適材適所、人材育成、パート・アルバイトの戦力化
◆目標管理を徹底する

※他に『一人当り付加価値』、『一人当り営業利益』、『労働分配率』、『固定資産投資効率』が生産性に分類されています。

 

資金性・・・投下した資本が無駄なく効率的・効果的に使われたか

  • 投下資本の売上貢献度(総資本回転日数

経営活動の為に投下されたお金(=総資本)を売上として回収するまでの日数を示しており、資金繰りの状態を見ます。

◆投下した資本が売上に結びついているか

回転日数が短いほど効率よく資産(総資本)を活用し、販売活動は活発となります。

分析項目の水準を高めるためのポイント

◆総資本(総資産)を出来る限りスリムにする
◆各資産の稼働率を高める

※他に『受取勘定回転日数』、『棚卸資産回転日数』、『固定資産回転日数』、『支払対受取回転日数比』が資金性に分類されています。

 

安定性・・・バランスのとれた経営が行われているか

  • 自己資本と借入金のバランス(借入金安全率

手持ちの財産の中で、借入金によって調達されたものはどれ位あるか、借入金の適量は、どの程度なのかを、自己資本との対比で示しており、財務の安全性を見ます。

◆会社の資本に対する借入金の割合のバランスはどうか

自己資本のほうが多いに越したことがありませんから、この比率が低いほうが安定性が高いと見なされます。

分析項目の水準を高めるためのポイント

◆総資本のスリム化を進め、借入債務も小さくする
◆増資や利益の蓄積により自己資本を充実させ借入債務を小さくする

※他に『経営安全率』、『債務償還可能年数』、『借入月商比率』、『預金対借入金比率』が安定性に含まれています。

 

健全性・・・会社の財政状態は適正か

  • 企業生命力の強度(自己資本比率

総資本の中で、自己資本(自前で調達し、返済の必要のない資本)が何%を占めているかを見ます。

◆無駄な経費や投資で自己資本比率を下げていないか

この値が高いほど経営は安定しているといえる。一般的に自己資本比率の安全基準は、30%以上とされているが、中小企業においては、20%前後が普通である。

分析項目の水準を高めるためのポイント

◆利益の蓄積や増資などにより自己資本を増やす
◆流動資産、固定資産の無駄をはぶき(例えば売掛金、棚卸資産、土地などの削減)、総資産のスリム化を図る

※他に『固定比率』、『固定長期適合率』、『流動比率』、『当座比率』が健全性に含まれています。

 

成長性・・・経営資源が継続的に効率良く活用されているか

  • 経営成果の伸び(経常利益増加率

経常利益は、当期の業績の良否を判断できる重要な尺度となるばかりでなく、将来の利益率予想にも役立ちます。経常利益の伸びで会社の成長を見ます。

◆前期と比べて当期の経常利益がどれだけのパーセンテージで伸びているか

この値が高いほど、経常利益の増加率が高い。

分析項目の水準を高めるためのポイント

◆売上増や付加価値率の向上により付加価値高を高める
◆付加価値に対する営業経費率を下げる
◆付加価値に対する営業外の経費率を下げる

※他に『売上高増加率』、『付加価値増加率』、『営業利益増加率』、『自己資本増加率』が成長性に含まれています。